「Mera ye khayal」からはじまる

人間なので文を書きます

音ゲーにおける「癖」について考えました。

手垢のついた話題ですが

 うーわきったね。ラウンドワン千日前店のjubeat筐体みてえだな。

 

 ご無沙汰しております。うっでぃです。ラウンドワン千日前店さまには時々お世話になっております。なんか台数が大幅に減ったらしくて残念です。経営方針の変更か何かなんでしょうか。残念でならない。

 今回は音ゲーマーの方々にはおなじみの「」という用語について考えます。この単語、もしかしなくても「みんなよく分かってはないけど現象としては体験したことあるから伝わる」という状態だと思うので、これをなんとか説明してみようという試みです。そこから対処法まで見えてくると最高だなと思います。見切り発車です。

 

 できれば音ゲーマー以外の方にも読める記事を目指そうと思います。誰が読むねんという感じではありますが、なるべくそうするつもりです。

 

 

 

「癖」ってなんなん

 とりあえず、なるべく解像度を低めにして端的に説明します。

 

 「癖」というのは

「ある譜面をプレーしている際に、プレイヤー自身が意図しない動きを起こしてしまう(それによってミスなどが出てしまう)状態」

であると説明できます。やったことない人にはものすごくピンとこない説明だと思いますが、経験のある人にとってはまったくもってこの説明のままだと思います。

 勘違いされたくないので言っておくと、「意図しない動きを起こしてしまう」というのは「意図した動きをすることが出来ない」のとは似て非なるものです。ある譜面に対して意図した動きを出来るだけの能力がある、或いは意図した動きを出来た経験があるうえで、その譜面について意図しない動きが起こってしまう、というのが癖の本質です。

 

 

 さて、これがなぜ起きてしまうのか。その原因について考えていきましょう。

 

 

なぜ「癖」がつくのか

 多分いろんな論者がいますが、僕は「譜面の認識に失敗することで意識的な動作が起こってしまう」というのが最大の原因であると考えています。意味わからん、という方もいると思いますが、これからちゃんと詳しく噛み砕いて説明するので聞いてください。

 

 音ゲーに限らずあらゆるスポーツ…どころかあらゆる生活上の動作においてそうだと思うんですが、人間は体を動かすにあたっておおむね無意識です。歩くときに「左足を出して上体を若干右前に、今度は右足を出して上体を若干左前に、…」なんて考えている(=意識している)人はいませんね。まぁいるのかもしれませんが、その人の動きは確実にどこかぎこちないはずです。

 

 ん…?動きがぎこちない…?

 

 動きが……本来したいものと違う……?

 

 

 

 意図していないものになっている……?

 

 

 

 そうです。

 答えが出ました。それこそが「癖」の正体なんです。

 

 「歩く」という行為を「右足を出すときは上体を左前に少しだけひねり、左足をだすときは上体を右前に少しだけひねる動き」なんていう風に考えて、それを意識的に行おうとすると、人間の体は自然な「歩く」が出来なくなります。実際にやってみたらわかります。マジで気持ち悪い感じになるからやってみてくれ。

 

 「譜面を見てノーツを叩く」という行為にも同じことが言えるわけです。我々は「譜面を見てノーツを叩く」というのを無意識的な動作としてやっているのに、「譜面を見る」という部分で入り込んだ余計な「ここはこういう風に動かさなければいけない」という思考のせいで、そのあとの「ノーツを叩く」を意識的に行おうとしてしまい、結果として自然な動作が出来ないようになってしまっているのです。

 これが「癖」です。

 

 

 

 

「癖」を抜く方法

 思ったより説得力のあるような気がする感じになってしまったので、上に語った「癖」の正体について大事にしながら対策を考えてみましょう。

 

 

 巷では癖を抜く方法として、「しばらく放置する」というのと「覚えてしまう」というのとがよく言われているように見受けられます。

 どちらも「意識的な動作になってしまったものを何とかする」という観点では真っ当だと思います。前者は「無意識的な動作をやれていた状態に戻す(つまり忘れる)」というのを目指しており、後者は「正しくノーツが叩けるような意識的な動作を無意識的な動作にまで落とし込む」というのを目指していると考えられるからです。

 

 ですが、この両方法には欠点があります。どちらも「その場では解決できない」という点です。

 

 音ゲーマーはたいていアホなので、目の前にあるゲームをやりたくて仕方ありません。それなのに「癖がついたからこの譜面についてはいったん持ち帰るしかない」だなんて我慢ならない。そこの癖さえ何とかなれば七段に受かるんだし粘着させてくれ。そうですよね?音ゲーマー諸君。

 

 アホと言ったことは謝るので石を投げるのはやめてください。どうもすみませんでした。

 

 

 冗談はさておき、癖をその場で何とかしたいと思う気持ちはたしかにあると思うんですよね。そんな方々に僕から解決策のご提案です。

 

 

 

 

 難所から目をそむけましょう。

 

 

 

 

 精神的な話じゃないですよ、物理的に目をそむけてください。

 さっきも言いましたが、「癖」というのは認識の失敗によって……つまり「譜面を見る」際に生じる余計な思考によって起こります。余計な思考が生じるような譜面の見方をしないように、難所に目を奪われないようにしなければいけないのです。

 よって、難所をまじっと見つめることのないように、あえて難所から目をそむけましょう。難所が譜面全体なら、譜面全体をぼや~っと見る感じにしましょう。

 

 

 これで癖が抜けたら、どうぞSP七段を受けてください。

 受からないならただの地力不足です。

 

 

 

最後に

 以上の文章は個人的な見解に過ぎないのでクレームは受け付けかねますが、ご意見ご感想は賜ります。それと、この記事を読んで改善されたというご報告などがあるとめっちゃ喜びます。

 

 「癖」というこの界隈特有の現象には前々から興味があったんですよね。考察がうまいことまとまってくれてよかったです。

 

 

 ではまた!